井戸掘り仕組み

沼地の井戸の注意点(長野県中野市小沼) 

14/06/06 長野県中野市小沼地区は名が示すように大昔沼でした。 このような沼地では葦などが腐らず堆積しているのがほとんどです。このお小沼も表土3mの下は30m葦の堆積層です。 また大きな流木も地下深くに腐らずに堆積しているのが殆どです。  葦の堆積層は粘土と混じり その粘土層をスッポンジのような状態にしています。 これは掘削マシンで簡単に掘り進めますが、掘削抗が簡単に崩れたり歪みます。掘削パイプを引き抜くのに 大変苦労します。  また流木はほぼ腐らない状態で地下数十メートルに潜んでいます。 ボーリンクマシンの刃はこの木に対応していません。1トンもあるボーリングマシンで掘ってもなかなか掘り進めません。 場所を変えて掘りなおす方法がいいかと思いますが、3m以上はなした場所を選択してください。 しかし次にまた流木に当たらないという保障はありません。井戸掘りは運河左右します。  今回の小沼地区は水脈が50mというデーターがあるので、 掘る場所を変えずに40Aのガス管を(1本4m)を打ち込むことにしました。 掘削パイプが木の真上に来ない限り鉄管は木を避けていきます。 20mの打ち込みであればそんなに苦労なく入ります。
 結局、この小沼地区では29m地点で大きな流木に当たり掘り進めませんでした。この地点までまずガス管を打ちこみ 打ちこみ機で 32mまで打ちこみました。3m打ち込むのに約1時間かかりました。流木を粉砕して入り込んだと思われます。 32m地点で自墳しましたので、ここで完成です。