井戸掘り仕組み

泥水 ベントナイトの注意点

14-01-18 ベントナイト 泥水
掘削機の循環水は真水ではなく泥水を用います。 泥水はベントナイト(粘土の粉状のもの)を水に溶いて5から10%程度の水溶液を沈殿水槽で作ります。 水500?でベントナイト20kgぐらいでOKでしょう。
井戸掘りにおいてこの泥水の管理は非常に重要です。泥水がなければ掘削はできません。 しかし濃すぎると機械を壊します。
ベントナイトは粘土の水溶液で掘り進む過程で堀壁の落下を防ぎます。 また地下の堀くずを地上に運び上げる力を増大させます。
掘削層が砂地に達したときは砂地にベントナイト溶液を染み込ませ堀壁を固めながら堀り進みます。
ここで注意しなくてはいけないのは掘削層が粘土層に達したときです。 地中の粘土が循環水に溶けてどんどん循環水の粘土濃度が上がります。 濃度が上がると沈殿槽やオーバーフロート層で掘りくずが沈殿しないでウォーターポンプに吸い込まれます。 これはポンプのパッキンをすぐに破損させます。この対策は真水を埋めて濃度を下げるしかありません。 どんなに高価な泥水用ポンプを使ったとしても壊れるのが早いか遅いかの違いです。
*ベントナイトは小麦粉のような性質があり水の中に一度に大量に入れるとダマになってしまいます。 少しずつ水を加えミキサーで混ぜ合わせ沈殿槽に入れていきます。ベントナイトはネットで購入できますが ホームセンターで売ってる猫の砂でも大丈夫です。
またはじめから粘土層があると分かってる場合は必要ありません。 それどころか濃度を下げるために大量の水が必要です。
ベントナイト水溶液